世界中の国と比較すると、全ての日本の企業や事業所で、女性が仕事を続けやすい環境が整っているとは言えません。しかし、数は少ないですが、企業の規模に関係なく多くの方を登用し、活躍させている所もあるのです。それらの企業の特徴は、結婚している方や子供がいる方でも働きやすいように就業時間等を考慮していることです。ただ単に、正社員からパート勤務にして、時間を調節したり、大事な業務を任せずに負担のない業務に回したりすることではありません。出社せずに、インターネット回線を通じたテレワークで参加できる所がありますが、職種が限られることもあるでしょう。
未就学児は保育園に預けられる場合がありますが、病気になれば子供を迎えに行かなくてはなりませんし、小学生の学童保育が充実していない地域もあります。地域によっては、近所で不幸があった場合はお通夜や葬式の手伝いに行かねばならないこともあります。突発的な物事で休みを取らなければいけない場合も、誰かが代わりに対処する体制が整っていたり、子供を職場に連れてくることを認めたりしている所もあります。他の社員にしわ寄せが行かないように、代わりをかって出た社員については代休をつける例もあると言うことです。
また、既婚者を中心に雇用している企業もあり、産休を取った社員がいても、先輩ママの社員が相談にのってフォローができる体制を整えている企業もあり、定年まで安心して働けるようにしている所もあります。まだ、定年まで働き続けるのは難しい環境ではありますが、だんだん裾野が広がりつつあるとみてよいでしょう。