医療機器を作るスペシャリスト!臨床工学技士の仕事

医療技術の進歩の先を行く日本。高齢社会の影響もあり、医療従事者の需要は高まりを見せています。現役高校生の間でも、将来を見据えて医療の道に進む人は少なくないようです。その中でも、臨床工学技士という仕事を知っていますか?臨床工学技士は、医療チームの一員として、ME(医用工学)機器の操作、保守点検を行う医療機器のスペシャリストです。

医療は人を治療するだけが医療ではありません。よく医療現場では人工呼吸器、血液透析装置、人工心肺装置、除細動装置、高気圧酸素治療装置、体外式心臓ペースメーカーなど、多くの機器を用いて治療や診察を行っていますよね。それらを全て総称したものがME(医用工学)です。これらの機器は患者の生命に関わる呼吸、血液の循環、排せつといった生きるために必要な機能を補助しているのです。それらを操作する診療工学技士は、患者の命に機器を通して関わる重要なポジションと言えるでしょう。

そんな臨床工学技士になるには、大学で指定の科目を履修するか、短期大学や専門学校などで必要な知識や技術を学び、国家試験合格でなることが出来ます。医療系国家資格であるため、簡単に取れる資格ではありません。医療と機械の分野であることから、理系優位な印象を受けるかもしれませんが、文系出身者でも4年制の臨床工学学科がある専門学校、大阪医専なら1年次に数学や物理学、化学など基礎から学ぶ環境があるのでおすすめです。専門学校でありながら、卒業時には4年制大学に匹敵する「高度専門士」の資格を取得することが出来るので、大学院進学で更に臨床工学を深めるチャンスが得られます。

いかがでしたでしょうか。4年間かけてみっちり学習することで、ただの有資格者ではなく現場の即戦力となる人材になれることは、今後医療の発達が目覚ましい日本に期待されることでしょう。