ファッションの大学ならファッション業界への門戸も広く開ける

いかなる時代でもファッションは存在します。そして、そこにはトレンドというものが存在します。今となっては古臭いような一昔前のデザインなどがこの先お洒落になる可能性もありますし、今流行っているファッションも過去の焼き直しだったりすることもあります。とても面白いと思います。

ファッションは自分を表現するもの

最近のファッションというのは、ユニクロなどのファストファッションを中心に、いかに無難かを追求するようなファッションが多いように見受けます。しかし、ファッションとは個性の表れでもあるはずです。みんなが同じファッションをしていたらそこに個性は出せません。ボディスーツを着て計測するだけで作れるTシャツやジーンズだけを着まわしていればいい人は、どんどん自分らしさを失ってしまうかもしれません。着るもので自分を表現できないわけですから。

その点、最近話題になった40代でロックTシャツは常識がないというあの話題。確かにファッション的には40代問わず、ロックTはダサいと思います。しかし、自分の好きなバンドはこれだと主張することこそファッションといえるのではないかと思います。これが好き、あれが好き、それを表現するのがファッションなのです。私は最近はロックTは着なくなり、無地のTシャツを最近よく着ますが、ボトムや靴、アクセサリーなどで主張を出します。みんなと同じでは嫌なので。

着るだけがファッションじゃない、作るのもファッションの一つ

同じように思い思いのファッションを楽しみながら、それを仕事にしたいと思う人も多いはずです。自分で服をデザインしたい人・作りたい人もいれば、既存のアイテムを組み合わせてスタイリングしたい人、自分の好きなブランドで働きたい人、お洒落して売り場でお客様の接客をしたい人などなど。ファッション業界には資格らしい資格はありませんので、一般大学などを卒業しても職に就けますし、専門的な職種であればファッション系専門学校に通うのが一般的でしょう。しかし、日本という社会は専門学校卒業生よりも4年生大学卒業生の方が就職時の給料がいいのです。ですから、ファッションを学べる大学に行けば、大卒資格が取れるので就職で不利になることもありませんし、ファッションについてもきちんと学べます。

ファッションを学べる大学と言えば、被服学を学べる家政学科などのある大学です。もちろんファッションについて学ぶことができますが、ファッションだけに注力した授業を受けることはできません。通常の大学なら一般教養の単位も取らなければなりません。また、実習なども少ないため、知識は付けられても、技術を身に着けることは難しいんです。

ファッションの勉強に注力し、技術も身に着けることができるのは専門学校ですが、大学卒業資格は得られません。今までは、そんなもどかしさを抱えていました。しかし、そんなもどかしさを解消した大学ができたのです。

ファッションについて学べる新しい大学ができた

2019年、ファッションを学ぶことができる新しい大学が開校したのはご存じですか?それは国際ファッション専門職大学という服飾専門の大学です。あの有名なモード学園を運営する日本教育財団が新しく始める専門職大学事業こそ国際ファッション専門職大学になります。既に確立されたファッションノウハウとファッション業界へのコネクションがありますので安心してファッションについて学べる学校といえるでしょう。また、国際ファッション専門職大学は、海外にオフィスを5つの拠点に設置しています。国内ブランドだけでなく、海外ブランドとの取り組みを行っており、海外で通じるファッションセンスを身に着けることができます。それだけでなく、海外への挑戦をバックアップする制度が整っており、国内のみならず、海外で活躍したい方にはぴったりの専門職大学です。

そもそも専門職大学ってなに?という方もいますよね。それもそのはず。専門職大学は、2019年にできた新しい大学の区分なんです。つまり、国際ファッション専門職大学は、新しい大学と区分に走り出した大学ということ。

専門職大学ってどんな大学?

専門職大学は、大学と専門学校のいいとこ取りをした大学と認識してよいでしょう。最大のメリットは、専門的な特定の分野に注力した勉強をして知識を身に着けながら、大卒の資格を得ることができること。先ほどご説明した通り、4年生大学を卒業した方が、専門学校よりも給料が高いのです。しかし、大学では座学が中心で、専門的な勉強ができない、というのがネックでした。そのもどかしさを解決したのが、専門職大学なんです。

専門職大学は、卒業単位の34割以上が実習の授業で組まれています。4年間で40単位分の実習を行います。さらに専門職大学は、実習を行う40単位のうち20単位分を長期の企業内実習やインターンシップを行うことが定められているんです。時間にすると600時間相当を、企業内で実習やインターンシップをすることになります。企業と大学が手を取って学ぶ内容を決めるので、実践的な力を身に着けられます。

専門職大学では学士を得られる

それだけでなく、専門職大学を卒業すると、「学士」の資格を得ることができます。今までは、専門的な知識を身に着けることができる専門学校を卒業すると「専門士」という称号が与えられていました。しかし、企業の採用試験の条件に「4年生大学以上」があることが多くありました。これはつまり、大学を卒業した証である学士の資格が必要だということ。そもそも専門学校卒では採用試験に応募ができないということです。

もちろん、専門学校卒を優遇する求人もありますが、大卒向け求人よりも数は少ないのが現状です。とはいえ、専門的な技術を求めている職業も多く、そういった職業では有利になります。しかし、万が一、転職をする際に業種を変えたいとなった場合、全くの異業種に転職したいとなった場合、応募できる求人の数の少なさに驚くかもしれません。

一方、専門職大学は、専門的な勉強をしながら学士を得ることができます。転職をするとなった時も、大卒向けの求人に応募できるというわけです。

専門職大学は、新しく出来たばかりの区分ですが、全国で徐々に増えてきてます。企業からも注目されている専門職大学の、今後の発展が期待されますね。

学生にとって、進路の選択肢の幅が広がった今回の新しい学校区分設置。まだ走り出したばかりですので、わからないことも多いでしょう。ですが、国際ファッション専門職大学のように、専門学校として実績のある母体が運営している学校なら安心です。専門職大学が気になる方は、まず一度実際に足を運んでみてください。実際に足を運んでみると、今まで見えなかった魅力的な部分が見えるかもしれません。百聞は一見に如かずと言いますから、ぜひ行動してみてください。

更新日:2022.02.10